TOP >組合レポート(K-REPORT)TOP > 調査研究レポート TOP >自然災害から学ぶこと ②活断層から学ぶ

②活断層から学ぶ

活断層から学ぶ 不動産鑑定士レポート

../gaiyo/member/saito.html  地震発生に大きな影響を与えている「活断層」についても十分調べる必要性が高まってきているものと考えます。
 日本及びその周辺諸国では、世界で起こる地震の約1/10の地震が発生し、明治以降でも多くの人的・物的被害を大地震が発生しています。

 『地球の表面は、「プレート」と呼ばれる板のような岩の層で覆われていますが、日本は海のプレートである太平洋プレート、フィリピン海プレートや陸のプレートである北米プレート、ユーラシアプレートなどの複数のプレートが接する境界に位置しています。
 海のプレートは、陸のプレートの下に1年間に数cmから10cm程度のゆっくりとした速度で沈み込んでいきますが、引きずりこまれた陸のプレートの先端部にひずみがたまり、100年~200年ぐらい経つとこのひずみの蓄積に限界がきて壊れてずれ動き、陸のプレートの先端部が跳ね返ります。
このときの衝撃で起きるのが「海溝型地震」で、2011年東北地方太平洋沖地震のような巨大地震につながるケースがあります。
 また、沈み込む海のプレート内部で発生するのが「プレート内地震」です。
日本列島は、プレートの移動により圧縮され、その押し合う力によって日本列島をのせている陸のプレート内の岩の層が壊れてずれることにより「内陸型地震」が発生します。この地震は、地下約5~20㎞ぐらいの浅い所で起きるため、私たちの生活に大きな被害をもたらします。』

(※参照:国土地理院

海溝型地震、プレート内ず地震、内陸型地震の模式図

このような活断層をネット上で手軽に調べられるサイトをご紹介いたします。

神奈川県の活断層は、平成7年度から15年度までに実施した県内の主な活断層に関する調査結果の概要として作成してあります。

横須賀三浦地域の活断層

小田原~箱根付近の活断層 横須賀~三浦付近の活断層
小田原~箱根付近の活断層 横須賀~三浦付近の活断層

また、下記のサイトでは、広範囲に細かく地震に関する情報を閲覧可能です。

関東地方の地震活動の特徴

 また、当組合レポートにおいても過去に「三浦半島と活断層」というレポートを作成していますので、合わせてご参考ください。横須賀市野比4丁目「野比東ノ入公園」の開発時に建築敷地として利用できない活断層上の土地を公園として利用した日本最初の例を紹介しています。

 

以上、地震の発生に影響の大きい活断層について参考となるサイトの紹介でした。

(不動産鑑定士 齋藤隆一)