相模原市に関する不動産鑑定士レポート
みなさん、相模原市・座間市・大和市・綾瀬市・海老名市のエリア担当の不動産鑑定士、齋藤 隆一です。
私の住まいと事務所は小田急小田原線「小田急相模原」駅の近くにあり、これから県央地域や相模原エリアの地元情報をレポートして行きたいと思います。
さて、今回は、相模原市内において最近活発な駅前開発の状況をレポートします。
昨今、JR横浜線「橋本」駅周辺の開発が注目を浴びており、特に平成22年9月にオープンした複合型ショッピングモール「アリオ橋本」は、イトーヨーカドー橋本店を核店舗にファッション、コスメ、雑貨、アミューズメント、キッズ、テニススクール等、様々な世代の方が楽しめる専門店で構成される大型商業施設で、大規模な駐車場も完備し、フードコートもとても広く種類も多様で、ベビールームなども充実しているため、連日、家族連れを中心ににぎわいを見せております。
また、中央リニア新幹線の駅建設候補地としても注目を浴びている今日この頃・・・。
そして、橋本周辺に次いで、ここ最近では、私の住んでいる小田急小田原線「小田急相模原」駅とお隣の「相模大野」駅においても、駅前の大型複合施設の開発の動きが活発化しており、今回はそちらをレポートしたいと思います。
まずは、普段、私が暮らしている「小田急相模原」駅周辺についての状況です。
小田急相模原駅の西側はすぐ座間市となっており、北側には県道町田厚木線(通称行幸道路:キャンプ座間がかつて大日本帝国陸軍士官学校であった時代に天皇が横浜線の原町田駅(懐かしい呼び名→現在、町田駅)から士官学校まで行幸をしたことに由来する。)があり、そこから国立相模原病院方面に向かう商店街(サウザンロード)があります。
駅北口は、平成19年12月に地下4階地上20階(1 - 3階商業施設、4階は相模市の文化施設、5階以上は住居)の再開発ビル「ラクアル・オダサガ」が建設されました。
当時は、駅直結の複合マンションと言うことでとても注目を浴びて、売れ行きも好調だった記憶があります。
現在もたまに中古が出ますが良い値段で売り出されております。
今思うとお金があれば買っておけば良かったかな?
そして、現在は、小田急相模原駅北口B地区第一種市街地再開発事業が進められており、鉄筋コンクリート造(一部鉄骨造)地下1階地上29階塔屋1階の複合施設が平成26年3月完成を目途に建設中です。
売れ行きは、第1期即日完売(申込登録)でまずまずのようでしたが、最近でも営業や広告が頻繁にあるので、相模大野とは同じようには売れていないようです。
現在の小田急相模原駅開発の状況(H24.6.13)を写真に撮りました。
1. デッキより再開発エリア方面 | 2. デッキより再開発エリア方面 |
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3. 再開発エリア南方より | 4. 再開発エリア南西方より |
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5. 再開発エリア北東方より | 6. 再開発エリア西方より |
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7. ラクアルオダサガ | 8. 公5-2付近 |
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9. 公5-5付近 | |
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次に、お隣の「相模大野」駅周辺についての状況です。
相模大野駅は、小田急小田原線と江ノ島線が接続するターミナル駅であり、通勤・通学にとても便利であり、隣の町田駅や新宿方面へも急行で1本のため人気に高い駅です。
かつてこの駅周辺の地域が大野村であったことや相模原町(相模原市)となって以降も大野地域とされていたことから相模原市近辺の住民および利用者からは「相模」を付けずに「大野」と呼称されることが多いです。
駅東側には国道16号線があり、北側には行幸道路が通っており、1980年代の初め頃までは、行幸道路の北側と相模女子大学の間に相模原米軍医療施設があり、その後、ロビーシティ相模大野・伊勢丹・グリーンホール相模大野・相模大野中央公園・相模大野高校などが建設されました。
その後、北口駅前広場および駅ビルである現在の相模大野ステーションスクエアなどが新築され、近年の急速に発展してきました。
しかしながら、相模大野駅は、商業施設の充実面などにおいては、町田駅に見劣りする面も多く、既に商圏が形成されている町田駅は、百貨店などの統合や街区の整備などにより一層商業集積が高まっているため、その差が広がりつつあることが悩みのたねでしょうか・・・?
そんな相模大野ですが、現在、野村不動産グループが進めている「相模大野駅西側地区第一種市街地再開発事業」として大型複合施設の建設が行われており、ペデストリアンデッキで駅と直結し、大型ショッピングセンターや分譲マンション「プラウドタワー相模大野」のほか、区分店舗、賃貸住宅棟、公共公益施設、市営駐車場、市営駐輪場などが整備される予定です。
大型ショッピングセンターは今回の再開発の目玉であり、店舗面積は約2万平方メートル、テナント約90店舗を予定しており、1階に地域最大級のスーパーマーケット、5階にはフィットネスクラブ「メガロス」が出店、駅直結の2階は「デパ地下のような」食物販ゾーン、3階はファッションゾーン、4階は地域最大の書店を中心としたホビーゾーン、屋上(6階)は同施設のシンボルとなる屋上庭園を囲んだレストランゾーンとなる予定で、個人的にちょっと期待しています。開業は来年の3月予定。
分譲マンション「プラウドタワー相模大野」は既に好調な売れ行きで完売しました。
これが全て完成すると今まで町田へ流出していた客足や周辺住宅地の需要へ影響するかもしれませんので、今後に期待したいですね。
現在の状況は、来年3月完成予定のため、大分、外観は出来上がっております。
北口の再開発が完成すると南口はどうなのかな?という面も気になりますが、南口は、元々低層階は店舗などの利用が可能ですが、上層階は住宅系の利用が多く、住環境や利便性が良いため、商業地と言うよりも住宅需要が根強い特徴があります。
また、2008年7月に開店した相模大野駅南口の三和はとても便利だと思います。
現在の相模大野駅開発の状況(H24.6.12)を写真に撮りました。
1. デッキより再開発エリア方面 | 2. デッキより再開発エリア方面 |
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3. 再開発エリア北東方より | 4. 再開発エリア北西方より |
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5. 再開発エリア南西方より | 6. 再開発エリア南東方より |
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7. 公5-1付近伊勢丹までのアーケード | |
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8. 北口駅前ロータリー | 9. 北口駅前ロータリー |
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10. 基5-2付近南口駅前ロータリー付近 | 11. 南口駅前ロータリーの先付近 三和相模大野店 |
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